猫が飼い主にする行動の意味
猫が飼い主にする行動の意味|見つめる・擦り付ける・おしりを向けるなど解説
猫は言葉を話せません。でも体全体を使って飼い主にたくさんのことを伝えようとしています。「なぜこんな行動をするのだろう」と思ったことが、実は猫なりのコミュニケーションだったというケースはよくあります。
うちのまるとむぎも、それぞれ独自の方法で気持ちを伝えてきます。よく見られる行動の意味と、2匹のエピソードを紹介します。
頭を擦り付ける(バンティング)
猫が人や物に頭・頬・あごを擦り付ける行動を「バンティング」または「ヘッドバンティング」と言います。猫の頭部には臭腺があり、擦り付けることで自分のにおいをつけます。
意味:「あなたは私のもの(安心できる存在)」
飼い主に頭を擦り付けることは「あなたに自分のにおいをつけることで、自分の仲間・安心できる存在として認識している」サインです。
まるはとにかく頭を擦り付けてきます。甘えたいときは手に向かって頭をぐりぐりと押し付け、そのまま背中、しっぽまで撫でてもらうのが定番のコースです。
おしりのトントンが大好き
まるのルーティンで特に反応が良いのが「おしりのトントン」です。背中からしっぽにかけて撫でて、最後におしりをトントンと軽く叩いてあげると、まるはしっぽをピンとまっすぐ立てて、明らかに嬉しそうな反応をします。これが「まるのスイートスポット」で、毎回この流れでスキンシップしています。
むぎも甘えたいときは頭を何度も擦り付けてきます。ただまると違うのは、むぎは自分から膝に飛び乗ってゴロゴロと喉を鳴らしながら撫でてもらうスタイルを好みます。
じっと見つめる
猫がじっと飼い主を見つめる行動にも複数の意味があります。
ご飯前のプレッシャー
うちで最も多い「じっと見つめる」場面は、ご飯前です。
12時と18時のご飯の時間が近づいてくると、それまで2階の出窓にいたはずの2匹が、いつの間にかキッチンの前に陣取っています。そして2匹でじっとこちらを見てきます。
まるとむぎ2匹に同時にじっと見られるプレッシャーはなかなかのものです。「ご飯の時間だよね?分かってるよね?」という無言のメッセージが強烈に伝わってきます。
おやつ・おもちゃへの期待
おやつやおもちゃがある棚やカゴの近くを通るだけで、2匹が手元から目を離さなくなります。別の用があって近くのものを取っただけなのに、目が離せないようで2匹とも静止してこちらを見てきます。猫の観察眼の鋭さを毎回思い知らされます。
「かまって」のアピール
単純に「かまって欲しい」というときもじっと見てきます。視線を向けることが猫なりの呼びかけです。
おしりを向ける
猫が飼い主に背を向けたりおしりを向けてくることがあります。「嫌いだから向こうを向いている」と感じる方もいますが、これは逆です。
意味:信頼・安心の証
野生動物は敵に背中を見せません。後ろから攻撃されるリスクがあるためです。飼い主におしりを向けるということは「あなたのことを信頼しているから背中を見せても平気」という意味です。
まるが撫でてもらうコースの終わりにしっぽをピンと立てておしりを向けてくることも、これと同じ信頼の表れです。
膝に乗る・体に乗ってくる
飼い主の膝や体の上に乗ってくる行動は、猫からの最大の信頼サインの一つです。
むぎはご飯を食べ終わったタイミングや寝る前に膝に来ることが多いです。満足している状態・リラックスしたいタイミングで来てくれます。冬は特に頻度が上がります。暖を取りに来ているのもあると思いますが、寄り添いたい気持ちも含まれていると感じています。
むぎが膝で寝てしまうと起こすのが可哀想で、そのまま夜ふかしして作業を続けることがあります。
一方まるは自分から膝に来ることはほぼありません。抱っこして連れてくると、そのままリラックスして寝てくれます。自分からは来ないけれど、連れてくれば喜ぶタイプです。
スローブリンク(目をゆっくり閉じる)
猫がこちらをじっと見ながらゆっくりと目を閉じる「スローブリンク」は、猫の愛情表現として知られています。
人間の笑顔にあたる行動とも言われており、「あなたのことが好き・信頼している」というメッセージです。こちらもゆっくりと目を細めて返すことで、猫とのコミュニケーションになります。
まるもむぎも、落ち着いているときにスローブリンクをしてくれます。その瞬間がとても好きです。
声で鳴いてアピールする
甘えたいときや何かを要求するとき、鳴いてアピールすることもあります。
まるは要求鳴きがはっきりしています。「ご飯」「かまって」のときはそれが伝わってくる鳴き方をします。特にさみしいときや、むぎが病院に行っていないときなどにニャーニャーと鳴いて探し回ります。
むぎは比較的静かですが、ご飯の時間になるとしっかり鳴いてアピールしてきます。
猫の気持ちを読むコツ
猫の行動を正確に読むためのポイントをまとめます。
しっぽの状態
- ピンと立っている:嬉しい・自信がある
- 大きく膨らんでいる:恐怖・威嚇
- パタパタ激しく動く:興奮・不満
耳の向き
- 前向き:興味がある・リラックス
- 横や後ろ(イカ耳):不快・警戒
目の状態
- 細い目・スローブリンク:リラックス・愛情
- 瞳孔が大きく開く:興奮・恐怖・暗い
これらを複合的に見ることで、猫の気持ちをより正確に読み取れるようになります。
信頼関係を深めるためにできること
猫が飼い主にたくさんの行動を向けてくれるのは、信頼関係が育ってきた証です。その信頼をさらに深めるために日頃からできることを紹介します。
猫のペースを尊重する
こちらが触りたいときではなく、猫が来たときに応じるスタイルを基本にすることで、猫の側から近づいてくる機会が増えます。
毎日決まった時間にご飯を出す
食事の管理者=安心・信頼できる存在として猫に認識されます。給餌時間を規則正しくすることは信頼関係の基盤になります。
遊びの時間を作る
1日10〜20分でも猫じゃらしなどで一緒に遊ぶ時間を作ることで、飼い主との関係が強化されます。
嫌がることを無理にしない
抱っこが嫌い・触れてほしくない部分がある猫にそれを強制しないことで「この人は安全だ」という認識が深まります。
まるのおしりトントンについて
「おしりをトントンするとしっぽをピンと立てて喜ぶ」これはまると暮らす中で発見したスキンシップのツボです。
猫がしっぽをピンと立てるのは嬉しい・友好的な気持ちの表れです。おしりへの軽い刺激を好む猫は多く、猫によっては腰をぐっと上げて「もっとやって」という反応をすることがあります。
まると遊んだ後やスキンシップの締めにこの「おしりトントン」をすると、まるが満足そうにどこかへ歩いていきます。毎回のルーティンになっています。
まとめ
- 頭を擦り付ける:信頼・愛情のバンティング
- まるはおしりトントンでしっぽをピンと立てて喜ぶ
- じっと見つめる:ご飯やおやつの要求が最多。信頼のサインでもある
- おしりを向ける:嫌いではなく信頼の証
- スローブリンクは猫の笑顔、返してあげると良い
- むぎは自分のタイミングで膝に、まるは連れてくるとリラックスして寝る
猫の行動一つひとつに意味があります。2匹の行動を観察し続けることで、言葉がなくても気持ちが伝わってくるような感覚があります。それがまた猫との暮らしの面白さです。
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