キジトラとキジ白の性格の違いとは
キジトラとキジ白の性格の違いとは|まるとむぎで比べてみた
「猫は毛色や模様によって性格が違う」とよく言われます。科学的な根拠については諸説ありますが、実際に一緒に暮らしているとその違いを肌で感じることがあります。
うちにはキジトラのまる(オス)とキジ白のむぎ(メス)がいます。同じ時期に同じ環境でお迎えしたのに、2匹の性格はまったく異なります。2年以上暮らしてきてわかった個性の違いを、実体験をもとにまとめます。
まる(キジトラ・オス)の性格
食べ物に関する才能が突出している
まるの最大の特徴は「食べ物に関することならすべて覚える」という才能です。
「ご飯」と「おやつ」の発音を聞き分ける:普段の会話の中でこれらの単語が出るだけで、ゆっくり立ち上がる(ご飯)か飛んでくる(おやつ)かの反応が変わります。言葉を理解しているとしか思えないほどです。
自動給餌器からフードをかき出す:自動給餌器の出口に手を突っ込んで、自分でフードを取り出します。体重管理をしている身としては悩みの種ですが、見ている分には微笑ましいです。
食べ物が入ったおもちゃを必ず攻略する:フードを入れて転がすとフードが出てくるタイプのおもちゃは、必ず仕組みを解明して中身を取り出します。食への執念が学習能力を高めているようです。
食に関するモチベーションが異常に高く、どんな仕掛けも必ず攻略します。
活発 だけどさみしがり屋
まるは遊ぶのが大好きでおもちゃの音が少しでもすると飛んできます。また、リビングなど人の近くにいることが多いです。そのため常に人もしくはむぎといる時間が多いからか、むぎが動物病院に行って家にいないとき、まるは鳴いて家の中を歩き回ります。飼い主が外出したときも鳴いて探すのはまるの方です。一人が苦手なのかもしれません。
臆病
知らない人が来たり、インターホンが鳴ったりすると、真っ先に2階へ逃げ出します。ただし嫌なことがあっても威嚇はせず、逃げ一択です。
むぎ(キジ白・メス)の性格
実は意外と人懐っこい
むぎはツンデレのイメージがありますが、実際は慎重派で時間がかかるタイプです。
初めての人が来るとまると同様に2階へ逃げます。しかししばらく経つと階段の上から顔を出して様子を見に来ます。さらに時間が経つと階段を降りてきて、慣れた相手には抱っこやヘソ天を見せることもあります。
警戒心が強いのではなく「時間をかけて判断する」タイプだということが、長く一緒にいてわかってきました。
チャレンジ精神が旺盛
新しい場所の開拓は必ずむぎが先陣を切ります。
エアコンの上・冷蔵庫の上・ワードローブの上(高さ180cm)——これらすべての初登頂はむぎです。まるはむぎが安全確認をしてから後についていくパターンが定着しています。探険家タイプのむぎと、安全確認してから動くまるの組み合わせです。
一人の時間が好き
むぎはお気に入りの場所に1日いることが多いです。「ご飯だよ~」と声をかけてもマイペース。お腹が空いていれば飛んでくることもありますし、全く反応しないこともあります。また、まるからむぎにすり寄ったりする姿はよく見かけますが、むぎからまるはあまり見かけません。気の向くままに行動しているようです。
キジトラ・キジ白の一般的な性格傾向
個体差が大きいため一概には言えませんが、一般的に言われている傾向を紹介します。
キジトラ
日本で最もよく見られる猫の模様の一つです。茶色と黒の縞模様が特徴で、野生の猫に最も近い模様とも言われます。
一般的な傾向:
- 活発・遊び好き
- 人に懐きやすい甘えん坊な面がある
- 好奇心が強い
まるは活発さと甘えん坊な面では傾向と一致しています。一方で食べ物への執着の強さは「まる固有の個性」だと感じています。
キジ白
白色の部分とキジトラ模様が混ざった猫です。白い部分の割合は個体によって異なります。
一般的な傾向:
- 穏やかで人懐っこい
- マイペース
- 独立心が強い面もある
むぎは「人懐っこい(時間がかかるが)」「マイペース」の点では傾向と一致しています。
模様と性格の関係、科学的にはどう言われているか
猫の模様と性格の関係については、完全な科学的根拠があるわけではありません。ただし毛色や模様に関わる遺伝子が、神経系に影響する遺伝子と関連している可能性を示す研究も出てきています。
「絶対にこの模様だからこの性格」ではなく、育った環境・お迎えした年齢・飼い主との関係性なども大きく影響します。模様はあくまで一つの傾向として参考にする程度がよいと思います。
2匹の共通点
性格は違いますが、共通していることもあります。
- かぎしっぽ:2匹ともしっぽの先が少し曲がっています
- 食事への関心:程度は違いますがどちらもご飯の時間に反応する
- 飼い主の近くにいたがる:行動パターンは違えど、同じ部屋にいることが多い
- 仲の良さ:冬になると2匹で寄り添って寝ることがある
性格の違いが暮らしに与える影響
まるとむぎの性格の違いは、日々の暮らしにも影響しています。
食事管理
まるは食欲旺盛すぎるため、自動給餌器の量の設定やおやつの頻度を気にする必要があります。むぎは比較的マイペースに食べるため、まるが食べ終わってからむぎのところへ移動するという場面もよくあります。
動物病院での様子
まるは病院でじっとしているように見えて、撫でてみると震えています。強がっているのかもしれません。むぎは低い声でずっと鳴き続けます。2匹とも病院は好きではないようです。
新しいものへの対応
新しいグッズや家具を置いたとき、まず確認しに行くのは必ずむぎです。まるはむぎが確認し終わったのを見てから近づいていきます。役割分担のようになっています。
保護猫だから感じること
まるとむぎは保護猫として迎えました。お迎えした当初はへっぴり腰でケージの隅に固まっていた2匹が、今では家中を我が物顔で走り回っています。
性格が全開になってきたのは生後半年を過ぎたあたりからです。最初は控えめだったむぎのチャレンジ精神も、環境に慣れてきてから少しずつ出てきました。猫の本来の性格が出るまでには時間がかかることもあります。
保護猫をお迎えする際は、最初の数ヶ月は「様子を見ながら」という気持ちで接すると、猫もゆっくりと心を開いてくれると思います。
キジトラとキジ白、どちらをお迎えするか迷っている方へ
模様だけで性格を判断しようとするのではなく、実際に会ってみることが一番です。保護猫の譲渡会では、会ってみてから決めることができます。
まるとむぎのように、雰囲気が似ている2匹を同時にお迎えすると、新しい環境に慣れるのが早くなる場合があります。1匹だと飼い主が外出している時間が長くなるとさみしそうにしているケースもあります。
仕事や外出が多い方には多頭飼いも選択肢として考えてみてください。互いに遊び相手になれるため、1匹飼いより生活のリズムが安定しやすいこともあります。
よくある疑問
Q. オス猫とメス猫ではどちらが懐きやすいですか?
個体差が大きく一概には言えませんが、一般的にオスの方が甘えん坊で人懐っこい傾向があると言われています。まるはその傾向通りですが、むぎも時間をかけると人懐っこい面を見せてくれます。
Q. 去勢・避妊手術で性格は変わりますか?
手術後に活発さが若干落ち着くことがあります。まるは去勢後に少し穏やかになった印象がありますが、基本的な性格は変わっていません。食欲は手術後に増える傾向があるため、体重管理に注意が必要です。
Q. 多頭飼いすると性格が変わりますか?
一緒に暮らす猫からの影響を受けることがあります。むぎとまるの場合、むぎの探険好きな行動に後からまるがついていくパターンが定着しており、2匹の関係性の中で役割が生まれています。
まとめ
- まる(キジトラ):食べ物に天才的・さみしがり屋・活発だが臆病
- むぎ(キジ白):慎重派だが実は人懐っこい・チャレンジャー・一人の時間が好き
- 模様による性格の傾向はあるが、個体差の方が大きい
- 同じ環境で育てても性格はまったく異なる場合がある
これから猫をお迎えする方へ。模様や毛色で性格をある程度参考にしながらも、その子固有の個性を楽しむことが猫との暮らしの醍醐味だと感じています。
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